【出発】まもなく搭乗します
【うまか話6】腕利きママのモキモ
こんにちは。今泉です。
渡航日が正式決定しました。2月12日です。
大阪の伊丹空港を出て、成田、ドーハを経由し、エチオピアのアディスアベバへと向かいます。
さて、今日は【うまか話】の第6回!!!
学部時代(スワヒリ語専攻)の先輩の林愛美さんに寄稿してもらいました。ASANTE SANA(ありがとうございます)。
林さんは、ケニアで暮らすマサイの研究をしている大学院生です。
今日は、先輩がフィールドで魅せられた料理モキモについて書いてくれました。
写真をみているだけで、いい匂いがしてきそうです。
それでは、どうぞ!!
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モキモ、
その名前を聞いただけでよだれが出そうです。
私が2013年からフィールドワークを行っているのは、ケニアの大地溝帯、リフトヴァレー州にある人口1400人ほどの村です。
この村に暮らすほとんどがあの牧畜民マサイです。
マサイは牧畜民ですから、家畜の肉やミルクに頼って生きているイメージがあると思います。
もちろん、今もミルクはマサイの食文化の根幹を成していますが、私の行く村では農耕民由来の食文化も豊かです。
村は、州都の近くにあり、かつ農耕民キクユとの交流もさかんなので、町で買った食材で農耕民由来の食べ物を作って日常的に食べている家庭がほとんどです。
ママさんたちに言わせると、同じ料理でもキクユとはちょっと作り方が違うそうですが。
とにかく、食いしん坊な私としては、食べ物の種類が豊富なのは大歓迎です。
私がいつもステイするホストファミリーのお母さんは、キクユとマサイのハーフであり、キクユの伝統料理にも詳しく、村で有名な腕利きの料理人です。
だから私は毎日美味しいご飯を食べさせてもらいながら、元気で調査を続けられるのです。
感謝感謝。
さて、前置きが長くなりましたが、
料理上手なホストマザーが作る中でも、
最高の料理がこちら!!!!
庭で火を起こして作ってくれた
ケニアではモキモ、と呼ばれるマッシュポテトのような料理。
ジャガイモをゆでてつぶし、お好みでゆでたトウモロコシの粒や小豆、グリーンピースなどを混ぜ込みます。
上の写真は大豆とトウモロコシが入ったものです。
味付けは塩だけ。
ケニアの塩は味が濃くてとっても美味しいんです。
ホストマザーのレシピでは、マッシュポテトのようなものができたら、最後にタマネギで香り付けしたサラダ油を絡めてさっと火を通します。
この一手間でうまみがギュッと凝縮される気がします。
あとは、練り手の技術でも味が代わると思われます。
この時のモキモは、滑らかな舌触りでとても美味しかったです。
私が一番好きなのはグリーンピースを混ぜ込んだバージョンです。
グリーンピースのモキモ
この時、グリーンピースは庭の畑で取れたものを使っていました。
ジャガイモの形が残っていますが、これはこれでまた美味しいのです。
グリーンピースのモキモはお祝いの席でも出される料理の一つです。
色合いがきれいだからかも知れませんね。
珍しくアボカドやマンゴーが手に入ったときには、モキモに添えて食べたりもします。
濃厚なモキモとさっぱりしたフルーツの組み合わせが絶妙です。
ジャガイモが収穫できる時期だと、ジャガイモも自家製だったりして新鮮でとても美味しいです。
ああまた食べたい・・・。
【感謝】ご支援ありがとうございました!
こんにちは。今泉です。
火曜日の11時にクラウドファンディングのご支援の募集が終了しました。
その結果、目標金額を16万3千円超える66万3千円のご支援をいただくことができました。
ありがとうございました!!
おかげさまで、無事に旅立つことができそうです。
細かい旅程も、順次発表してまいります。
リターンについても、ご報告したいと思います。
改めまして、この度はありがとうございました!
ご期待に添えるように、頑張ります!!
【あと6時間】ルーサー・キングのこと
こんにちは。今泉です。
これが、クラウドファンディング募集終了前の最後の更新になると思います。
ご支援いただける時間もあとわずかとなりました。
まだの方は、覗いていただけるだけでも嬉しいです↓
さて、先日1月15日はMartin Luther King Jr.(キング牧師)の誕生日でした。
MLKとともに公民権運動で戦ったJohn Lewisのスピーチがこちらです。感銘を受けたので、下に抄訳を載せています。
"Never give up. Never give in," John Lewis empathically tells students on MLK day. "Stand up. Speak up." https://t.co/J1ZywsrLVv pic.twitter.com/aUshIFvhQZ
— CBS News (@CBSNews) 2017年1月16日
Never give up. Never give in.
諦めるな。降伏するな。
Stand up. Speak up.
立ち上がろう。はっきり言おう。
When you see something that is not right, not fair, not just, you have a moral obligation to do something -to say something- and not be quiet.
正しくないことや、公平じゃないこと、正義でないことに気づいたときは、行動を起こし、黙ってないで発言する道義的な責任がある。
Yeah, we have come a distance. We made a lot of progress as a nation and as a people but we're not there yet.
確かに、私たちは遠い道のりを歩いてきた。国家として、国民として大きな進歩を遂げてきた。でも、まだたどり着けてはいない。
The scars and stains of racism are deeply embedded in American society.
アメリカ社会には、人種差別の傷跡と汚点が深く刻まれているのだ。
【抄訳by今泉】
このスピーチに対して、トランプは「口ばっかりだ」と批判しているそうです。
日本もアメリカも、そして世界中どこでも人種差別に対する戦いは、まだまだ終わりそうにありません・・。
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最近、7年間の大学生活を振り返って一番思うのが、「素直」になったらあかん、ということです。
高校時代の私は、大人に抵抗することなんてほとんど考えてきませんでした。両親が教師であることもありますが、先生にしたがって、先生に喜ばれるように振る舞えば、幸せになれると思っていました。
だから、端から見たら「素直」な高校生だったと思います。
きっと、大学でも長崎を出ずに長崎で学び続ければ、「素直」なままだったのでしょう。
でも、長崎を出て、大阪でアフリカのことを学んで、「素直」なだけじゃ、押しつぶされてしまうということを学びました。
それと同時に、「素直さ」というのは、服従し気に入られることや、従属し保護されることではなく、ただ自分の心に率直でいることだと、思うようになりました。
違うと思ったら言い続けること、黙らないこと、伝えることが、本当の意味での素直さだと思います。
だから、いまさらながら大学で学んだことの大きさを感じると同時に、高校まで育った長崎という土地の、学校という社会の怖さも感じています。
とはいえ、決して悪い大人に出会ったわけではありません。いい先生にも、いい大人にも沢山出会いました。だからこそ、怖いんです。疑いを持たせない社会って、気持ち悪くないですか?
世間的な「いい人間」は、知らず知らずのうちに誰かの「素直さ」を踏みにじっているのかもしれないんです。
だから、これからも私は、素直じゃないし、言うこと聞かないし、扱いづらい人間で居続けると思いますが、どうぞ、よろしくお願いしますね^^
【うまか話5】ウガリは白いが味はある
こんにちは。今泉です。
とうとうクラウドファンディング、残り1日になってしまいました!!
リターンの手ぬぐいやフォトブックは非売品です。
この機会を逃さないように、ぜひチェックしてみてください!!
さて、今日はタンザニアを旅しているときに出会った井上満衣さんに寄稿してもらいました。
テーマは、東アフリカの超ポピュラーな主食ウガリです。
主食なのに、白いのに、味があるキャッサバのウガリのお話を味見してみてください!!
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あー、ウガリと食べたい。
日本で味の濃いもの、特に素材の味を活かした料理を食べると思う。
トウモロコシやキャッサバを挽いた粉を、熱湯で練ったものをウガリと呼ぶ。
片手でちぎって、その手でこねてからおかずやトマトベースのシチューにつけてから食べる。東アフリカのタンザニアでは、主食として食べられている。ウガリだけで食べるとおいしいとは言いがたいが、おかずやシチューにつけると、とてもおいしくお腹に溜まる。
わかりやすく言うと、日本食の白ごはんのようなものだ。
タンザニアのレストランでウガリを注文すると、トウモロコシでできたものがほとんどだ。
トウモロコシのウガリはクセがなく、おかずの味を邪魔しない。
その一方、キャッサバを多く栽培している地域の家庭では、キャッサバのウガリが主流だ。キャッサバのウガリはお餅のようにモチモチしている。
キャッサバの皮をむいて、水に2日間つけてから、天日干しにする。乾いたキャッサバからはツーンと鼻につく匂いがする。粉にしても匂いは変わらないが、練って料理をすると全く匂いがなくなり、甘い香りがする。
噛めば噛むほど甘みが出る。
トウモロコシと違って、キャッサバのウガリは味を感じる。
おかずと混じってしまうような味ではなく、ほんのり甘さを感じる程度なので、主食の役目をちゃんと果たしている。
キャッサバのウガリの特徴は、この甘さもだが、なんといってもモチモチした食感である。食べれば食べるほどクセになる。
現地の人は小さく切って飲み込むらしいが、咀嚼に慣れている私にとってはなかなか難しい。
飲み込むということは、このクセになる食感を味わっていないのではないかと思い、現地の人に聞いてみると、手でちぎるときにモチモチを感じているようだ。
しかし、彼らがどのように味を感じているのか、気になるところである。
【必見!】アフリカ料理本&サイト
こんにちは。今泉です。
いよいよ、最後の週末になりました。
ご支援の募集終了まで・・・残り3日です!!
リターンの手ぬぐいやフォトブックは非売品です!
ここでしか手にはいらないのです!
週末のお時間がある間に、お手続きしていただけると嬉しいです。
ご支援はこちらから↓
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さて、今日はアフリカ料理の本やウェブサイトについて紹介したいと思います。
まず、一番におすすめしたいのが『アフリカ料理の本 62の有名なアフリカンレシピ&物語』です。
この本の何が魅力かというと、とにかくデザインと写真が美しいんです。
装丁がいいから、インテリアとして机の上に並べるもよし。
もちろん、料理のレシピ本として使うのもよし。
また、料理や食材のエピソードなど、内容も濃いので、実際に料理を作らなくても、「読書」するもよしなんです。
もっているだけで、まさに心躍る1冊です。
さて、お次はウェブサイト「アフリクック」です。
こちらは、アフリカ料理の作り方、その料理にまつわるエピソードがまとめられたサイトです。アフリカの「有名な」料理だけでなく、あまり知られていない食べ物まで紹介されています。
参考までに、取り上げられている料理の種類をみると、このようになっています↓
ぱっと見ただけで、バラエティ溢れるアフリカ料理が紹介されているのがわかると思います。なお、地域別にも分類されているので、地域ごとの料理を知りたい方にもおすすめです。
【食う本】読んで知るアフリカの味
こんにちは。今泉です。
昨日は無事目標金額を達成し、一安心したところです。
しかしながら、ここからが私にとっての本番でもあります。
みなさまから頂いたお力を、還元できるように頑張ります。
なお、まだまだご支援募集中です。どうぞ、よろしくお願いします!
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さて、今日は「読んで知るアフリカの味」というタイトルにしました。
アフリカの食に関する研究書はまた別の機会のご紹介することにして、ここでは珠玉のエッセイをいくつか紹介したいと思います。
まず、1冊目は『アフリカを食べる/アフリカで寝る』です。
著者は朝日新聞の特派員としてアフリカ中を駆け回った松本仁一さん。
地べたを歩き、自分の手で食べながら、他者の懐に入り込んでいく姿が印象的です。
私がこの本と出会ったのは、高校生のときです。
長崎駅の本屋でこの本を見つけたときの衝撃は今でも覚えています。
まず、表紙の写真が読者の目を捉えて離しません。
興味を持って頁をめくると、表紙のようなステレオタイプのアフリカだけではない、アフリカで暮らす人びとの営みが「寝食」というテーマに基いて描かれています。
貧しさだけではない、豊かなアフリカの姿を初めて知ることになった1冊です。
次に紹介するのは、中村安希さんの『インパラの朝』と『食べる。』です。
バックパッカーでありライターである、著者がアフリカで食べて感じたことが生き生きと描かれています。
ちなみに、中村さんは『インパラの朝』で開高健ノンフィクション賞を受賞しています。
『インパラの朝』は、私がアフリカ1周に行くときに持っていった本です。
この本は、自分の思いを吐露しつつ、体験や風景を描く、まさに「エッセイのお手本」のような作品でもあります。
私自身、旅の途中で文章を書くときには、何度も参考にしたり、意識していなくても影響を受けることがありました。それほど、すっと心に入ってきて、共感させる力のあるエッセイです。
著者は、しっかり者のバックパッカーで、能天気な冒険家タイプの旅行者とは異なります。安全対策にも十分に気をつけている、ある意味ではバックパッカーのお手本のような人です。
それにもかかわらず、「面白い」と思ったことには、素直に自分の好奇心に従い、深入りしていくところが、この本の面白さです。
『食べる。』は、私がアフリカ1周から帰国した後に購入した本です。
こちらでは、私が愛してやまないエチオピア料理インジェラも紹介されています。
その部分だけでも読んで欲しいというのが正直なコメントです笑。
読んでいると食べたくなる、お腹が空いてくる。
純粋に、そんな気持ちにさせるようなエッセイです。