【食う本】読んで知るアフリカの味
こんにちは。今泉です。
昨日は無事目標金額を達成し、一安心したところです。
しかしながら、ここからが私にとっての本番でもあります。
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さて、今日は「読んで知るアフリカの味」というタイトルにしました。
アフリカの食に関する研究書はまた別の機会のご紹介することにして、ここでは珠玉のエッセイをいくつか紹介したいと思います。
まず、1冊目は『アフリカを食べる/アフリカで寝る』です。
著者は朝日新聞の特派員としてアフリカ中を駆け回った松本仁一さん。
地べたを歩き、自分の手で食べながら、他者の懐に入り込んでいく姿が印象的です。
私がこの本と出会ったのは、高校生のときです。
長崎駅の本屋でこの本を見つけたときの衝撃は今でも覚えています。
まず、表紙の写真が読者の目を捉えて離しません。
興味を持って頁をめくると、表紙のようなステレオタイプのアフリカだけではない、アフリカで暮らす人びとの営みが「寝食」というテーマに基いて描かれています。
貧しさだけではない、豊かなアフリカの姿を初めて知ることになった1冊です。
次に紹介するのは、中村安希さんの『インパラの朝』と『食べる。』です。
バックパッカーでありライターである、著者がアフリカで食べて感じたことが生き生きと描かれています。
ちなみに、中村さんは『インパラの朝』で開高健ノンフィクション賞を受賞しています。
『インパラの朝』は、私がアフリカ1周に行くときに持っていった本です。
この本は、自分の思いを吐露しつつ、体験や風景を描く、まさに「エッセイのお手本」のような作品でもあります。
私自身、旅の途中で文章を書くときには、何度も参考にしたり、意識していなくても影響を受けることがありました。それほど、すっと心に入ってきて、共感させる力のあるエッセイです。
著者は、しっかり者のバックパッカーで、能天気な冒険家タイプの旅行者とは異なります。安全対策にも十分に気をつけている、ある意味ではバックパッカーのお手本のような人です。
それにもかかわらず、「面白い」と思ったことには、素直に自分の好奇心に従い、深入りしていくところが、この本の面白さです。
『食べる。』は、私がアフリカ1周から帰国した後に購入した本です。
こちらでは、私が愛してやまないエチオピア料理インジェラも紹介されています。
その部分だけでも読んで欲しいというのが正直なコメントです笑。
読んでいると食べたくなる、お腹が空いてくる。
純粋に、そんな気持ちにさせるようなエッセイです。