【うまか話1】義母からギゼリ by Yumiko
今日は、私の友人のYumikoさんから寄稿してもらいました。ありがとうございます!
ケニア人の義母から教えてもらった、思い出の味にまつわるお話です。
はじまり、はじまり〜!
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私は現在、ケニア人の旦那と日本に住んでいます。
結婚前はケニアで数ヶ月滞在したり日本へ帰ってきたりする生活をしていました。
(結婚の経緯は今回省略させてもらいます)。
そのケニア滞在の中で出会った1番好きな料理は、ギゼリです。
すごく家庭的な豆料理で、簡単にいうと、ほぼ汁気のない豆シチューです。
ギゼリは、元々バンツー系キクユの食べ物でした。
ですが、今ではケニア国内どこででも食べることができます。
私の義母もよく作ってくれました。
材料の中に、メイズという日本には親しみのないものがあります。これは、白くて硬いトウモロコシで、日本ではおそらく手に入らないと思います。
でも、その他一緒に料理するお豆には、金時豆やひよこ豆と日本でもよく使われるものがあり、あとはお好みで他のお豆を使います。
いたってシンプルな料理です。
メイズとお豆とじゃがいもを茹でたら、玉ねぎとトマトをを炒め、そこにメイズとお豆たちを入れちゃいます。
そこに塩コショウ、お好みでコリアンダーやマサラパウダーなど入れてお好きな味付けに仕上げるだけです。
(正確なレシピを知りたい方は、是非、駐日ケニア共和国大使館のHPでご参考ください)。
コリアンダーと聞けば、以前私は東南アジアの料理をイメージしていました。
しかし、ケニアでは思いのほか色んな料理にコリアンダーが入っています。
はじめは苦手でしたが、最近ではすっかり慣れてしまいました。
あと、あまり知られていないメイズの食感としてですが、しっかりとした歯ごたえがあり、日本でメジャーな黄色いスイートコーンを想像して食べると顎がびっくりしてしまいます。ただ、メイズの食感は私がギゼリを好きな理由の一つです。
ギゼリを食べるときは、チャパティやウガリという食べ物と一緒におかず感覚で食べます。お好みでマサラパウダーなどのチリパウダーを入れたピリッとしたギゼリは、チャパティやウガリと合うので、胃袋限界ギリギリまで食べてしまいます。
よくギゼリを作ってくれる義母は、とても優しくたくさんの家庭料理を教えてくれます。一緒に料理をしながら、日本料理の話をしたり、ギゼリに私好みの味付けをして、「これもいいね」など、色んな味付けを試したりもしました。
美味しいギゼリとケニアのママの温かさにいつも満腹でした。私が大好きなギゼリは、そんな思い出もある一品です。