アフリカうまか日記

アフリカで食べまくります!2017年2月12日に出国予定です!

エコ・バナナ

 こんにちは。灼熱のダルエスサラームに滞在中の今泉です。これまで滞在した都市はどこも冷涼な都市だったので、一層暑さが堪えます。明日は、ここから南アフリカのダーバンまで飛行機で行きます。気温はさほど変わらないようですが、南アフリカを南下するにつれて涼しくなっていくようです。

 さて、今日はルワンダの後に滞在したウガンダカンパラでの食事について書こうと思います。カンパラウガンダの首都で、高地のため比較的涼しい場所です。また、人口はお隣ルワンダの3倍ほどで、肌でマンパワーを感じる都市でもあります。

 

Vol. 7 ピラウ

 そんなカンパラで最初に食べたのがこちら。

 東アフリカでは、どこでもおなじみのピラウと呼ばれる食べ物です。場所によっては、ピラオと発音したりもするようです。お気づきの通り、日本のピラフと非常に似ています。基本的には牛骨出汁で米を炊き、牛肉と菜っ葉がすこし入っています。

 コメの種類は場所によって異なり、縦長のタイ米もあればふっくらとした日本米に近いものもあります。ウガンダで見るコメは、ほとんどタイ米でした。

 牛骨出汁で炊くため、少々日本のピラフとは味も食感も異なります。どちらかというと、炊き込みご飯に近い感じです。お店でピラウをオーダーすると、ピラウ単品ではなくソース(シチュー?)やサラダなどの付け合せがついてきます。

 庶民的な食堂から少しグレードアップすれば、ピラウにチキンや焼き魚をつけることもできます。とにかく、薄味の米料理なので何にでも合うのが特徴です。味に飽きてきたら、手前の鶏肉が入ったスパイシーなソースをすこしかけていただきます。また、付け合せのキャベツも日本の漬物みたいな感じで、ピラウとよく合います。

 このピラウという食べ物、ゴツゴツとした牛骨がそのまま入っています。気をつけて食べなければ、ゴリっと口を傷つけたり、歯が欠けてしまうんです。だから、大口を開けて頬張りつつも、慎重に咀嚼して骨は出さなければならないんです。これが以外と面倒です。

 

Vol.8 ルウォンボ

 次に頂いたのが、ルウォンボという料理。見た目からして、「いかにもアフリカ」っていう感じじゃないでしょうか。


 ルウォンボは、バナナの葉っぱでつつまれたスープです。具は鶏や牛、ヤギや魚など選ぶことができます。肉抜きの野菜だけのものもあります。私が選んだのは鶏のルウォンボ。スープの中には、チキンとジャガイモが入っています。

 まずはスープを一口。透き通ったスープはあっさり塩味。バナナの葉の香りがあとから鼻を抜けていきます。なんだろうこの感覚。チマキや柏餅など日本でも葉っぱで包まれた料理はいっぱいあると思いますが、そのどれとも違う感じです。少しだけ似ているとしたら、奈良の柿の葉寿司の葉の香りに似ている気がします。

 チキンはもちろん美味しかったのですが、おどろいたのはジャガイモ。ほくほくして、あっさりめで汁の多い肉じゃがのジャガイモのような味です。いやー旨い。

 そして、このスープと食べるのが色とりどりの主食です。左下の写真のお皿に盛り付けられているのは、マッシュポテト(マトケ)、石鹸みたいな色のゆでたキャッサバ、かぼちゃ、そしてピラウです。スープとお皿の間にあるのは、落花生のシチューです。こちらは、ルワンダで食べたものとほとんど同じです。

 スープをすくってマトケを食べて、チキンをかじってキャッサバをかじり、落花生のシチューをピラウにかけてかきこみます。なんだ、この炭水化物のオンパレードは!もう、満腹です。

 今回、初めてルウォンボを口にしたのですが、バナナの葉の有用性には本当に感心します。風呂敷代わりに使うこともあれば、屋根に使うことも会ったり、蒸し料理にも汁ものにも使えるとは。恐れ入ります。これほど、エコでハイブリットなバナナが日本で育たないのが残念でなりません。なんだか大損している気がします。

 

 さて、下町でメシを食ったあとは現地のスーパーなんかにも行ってみました。次回はそこで出会ったうまいもんについて書きたいと思います。